Apple新スピーカー siri搭載

Appleは5日、“音楽の再発明”を掲げて新開発したスピーカー「HomePod」を2017年12月に発売すると発表した。価格は349ドルで、米国、英国、オーストラリアで発売予定。日本は含まれていない。

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 「iPodでポータブルミュージックを再発明したAppleが、家庭でのワイヤレスミュージックを再発明する」というワイヤレススピーカー。音声アシスタントの「Siri」により、Apple Musicの全機能を操作可能で、6アレーのマイクにより、音楽を大音量で再生中でも音声で操作が行なえるという。

 “Hey Siri, I like this song,(この曲が好き)”とHomePodに呼びかけると、ユーザーの好みを学習し、Apple Musicのライブラリからムードやジャンルにあわせたプレイリストや曲を選曲。iPhoneなどの連携デバイスをまたいで好みを学習できる。また、Siriを使って、「このドラマーは誰?(who’s the drummer in this?)」とアーティストの情報を尋ねるような使い方もできる。

 高さは7インチ以下で、7つのビームフォーミングツィータと、ウーファを内蔵。メインチップは「A8」で、リアルタイムでのベースマネジメントに対応。歪の無い低音再生が行なえるという。また7つのツィータにより指向性の少ない音楽再生を行なう。また、部屋のコーナーやテーブルなど、設置環境の音響特性を学習し、音質を最適化できるとする。(ワイヤレスイヤフォンの)AirPodsと同様のセットアップの簡単さも特徴。

 また、Siriを使ってメッセージを送ったり、ニュースやスポーツ、天気の情報取得などの使い方も可能。HomeKit経由での家電コントロールにも対応し、Siri経由で照明をつけたり、シェードを閉じるなどの操作が行なえる。

 HomePodの利用には、iOS 11を搭載したiPhone 5s以降が必要。なお、音声を使ったスマートスピーカーは、AmazonがEchoシリーズを米国などで展開しているほか、音声アシスタント技術「Alexa」をサードパーティに提供し、対応デバイスを増やしている。加えて、GoogleGoogleアシスタントを展開しており、日本においても年内にはスマートスピーカー「Google Home」を発売予定。